子どもの頃、幼なじみで踊り手の春臣に「お前の踊りなんか嫌いだ」と言ってしまったことをずっと後悔していた。昭和十六年、青年となった颯太朗は、あの時のことを謝ろうと春臣を訪ねる。しかし、春臣はそんな颯太朗を頑なに避けるのだった。それにはある理由が…。好きな人と結ばれることが難しかった時代。必死に恋心を隠す、幼なじみの再会物語。
「まことしやかに舞う花は(6話)」のネタバレと感想
ついに最終話です!前回、ついにお互いの気持ちを伝えて両想いであることがわかった颯太朗と春臣。しかし颯太朗には赤紙が届いていました…。
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颯太朗は行方不明に
えぇ!?!?まさかの…😞
戦争が終わると外地から引きあげ船が帰ってきます。しばらく経つとそれも打ち切られ、実際に終戦を知らずに20年以上もジャングルに身を潜めていた日本兵の方もいました。颯太朗も、まだ帰ってきません。
戦争が終わっても、待っている人が帰ってこない悲しみを抱え、心の整理をつけられずに生きていた人たちはとても多かったでしょう。本当に戦争は何も生みません…。武器屋が儲かるだけなのです。
春臣も同じく、置いてきぼりの気持ちのまま昼からお酒を飲んで、踊ることもなく生活を送っていました。やはり颯太朗のために踊ると言っていた言葉の通り、颯太朗がいなくなると踊れなくなってしまうのですね。
病室で負傷兵たちのために踊る春臣
ある日、虎司の入院している病院へ三味線を届け、そこに入院していた負傷兵たちのために一曲踊りを披露することになりました。
とても悲しい顔…(◞‸◟)ぞくぞくと集まってきた負傷兵たちも涙を流しています…。みんな悲しくて苦しいよね。失ったものしかないよ…。
でも春臣の踊りはすごく美しいです…。
再会
そこへ「春」と呼ぶ声が。颯太朗です!
戦争で負傷した颯太朗もこの病院にいたのかな?? 他の兵士と服装が違う(入院服じゃない)から、偶然居合わせた!? どうして春臣の家に先に行かなかったの!? 怪我してるから先に病院?? いやでも連絡は!? 現代みたいに簡単にはできないだろうけど、電報とか何かしらの方法が使えたはずですよね??
なんにせよ、やっと再会できました。ボロ泣き😭 春臣の泣き方がかわいくて庇護欲がそそられます…
颯太朗は家を出て、春臣と生きていくと決めたと言います。そうだよね、先に家のことを片付けていたんだよね!でも連絡だけでもしてくれたら良かったのにぃ!
その後、めでたく結ばれた二人。春臣は教室を再開し、颯太朗は二人の家の設計図を描いています。そしてEnd…☺️
うぅ…良かったね春臣。子どものころからずっと好きだった人と結ばれて、時代的にはまだまだ同性愛者として生きづらいこともあるだろうけど、あとはもう幸せな人生しか残ってないよ!
「まことしやかに舞う花は(6話)」の全体の感想
ストーリー展開
登場人物の心の機微
読後の満足感
颯太朗が帰ってこなくて苦しい思いをしているときの春臣が見ていられないほど不憫でした…。いまにも命を絶ってしまいそうなほどの儚さ😞
戦争はたくさんの人の身も心も傷つけた世界最悪の犯罪です…。BLで改めて思い知ることになるとは…。でもそういう意味も込めて私にとってとても大切な1冊となりました。
「まことしやかに舞う花は」は、コミックシーモア に無料会員登録をすると3話まで無料で読むことができます。春臣の美しい踊り、華やかな着物、登場人物の魅力、彼らや周りの人たちとの会話などなど…見所が盛りだくさんです!まだ読んでいない方は、ぜひ試しに読んでみてください♬
また、「まことしやかに舞う花は」コミックス1巻の方では、最後に描き下ろしがついています。これがまたホッコリ幸せな気持ちになる内容になっていて読者を後悔させません!こちらもお楽しみに♬