子どもの頃、幼なじみで踊り手の春臣に「お前の踊りなんか嫌いだ」と言ってしまったことをずっと後悔していた。昭和十六年、青年となった颯太朗は、あの時のことを謝ろうと春臣を訪ねる。しかし、春臣はそんな颯太朗を頑なに避けるのだった。それにはある理由が…。好きな人と結ばれることが難しかった時代。必死に恋心を隠す、幼なじみの再会物語。
「まことしやかに舞う花は(4話)」のネタバレと感想
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今さらですが「まことしやか」ってどういう意味?と思い調べてみました。
本当ではない、あるいは本当かどうかはわからないのに、いかにも本当のことのように感じられるさま。 真実と見せかけているさま。
wikipedia
真実と見せかけている…?なにがだろ…w 舞う花はおそらく春臣のことですよね。嘘を真実と見せかけている春臣ってこと??
稼業のための結婚
新しい事業、軍の手伝い、颯太朗の仕事は忙しさに拍車がかかっていました。婚約者の父親である伯爵にも、今後を期待されています。この縁談は、家業にとっても颯太朗にとっても悪い話ではないのです。
しかし、いつも心に思い浮かぶのは春臣…。
人を好きになる気持ちって本当に尊くて、そんな相手がいるのに別の人と結婚しなければならないというのはとてもつらい現実ですね。昔は上流階級でなくても、親の決めた結婚というのが多い時代でしたので、それによって不倫をする人の存在というのが今よりも当たり前だったと聞きます(小学生の時に祖母に聞いたw)。
好きな人と結ばれなくて、結婚した後に好きな人と外で会ってしまえばそれはもう不倫になっちゃいますもんね…。
同性同士の結婚なんてありえない時代ですから、男同士の不倫なんてすごく多そう…。
寅さんコスの颯太朗
仕事がひと段落し長期休暇に入るということで、美しい湖がある別荘へ春臣を誘いました。ワイシャツにハット、下駄を履いた寅さんコスで春臣が乗ってくる列車を今か今かと待ちます。
寅さんコスなのに…かっこいい…🤔昭和時代のおじさんって感じの格好なのに…かっこいい…🤔
沢で水遊びをする二人。股には…フンドシ!!絵が今風のイケメン二人なので、違和感!エロい!
つい春臣のお尻に目がいってしまうスケベ太朗。
春臣は、また女形を踊るためにあまり日焼けをしないように気をつけていました。それを聞いて喜ぶ颯太朗。踊りが見たいと言っていた颯太朗のために、春臣は着物を持ってきていました。やっぱり他の誰でもない颯太朗のために、颯太朗にかわいいと言ってもらうために女形を踊りたいのですね☺️乙女だなぁ〜かわいい。
女形を踊る春臣
大喜びの颯太朗は、宴会と称してお酒を飲みながら特等席で春臣の踊りを見るぞと意気込みます。
これが贅沢すぎて…目の前で春臣が踊るのを見れるなんてマジで幼馴染というか春臣の惚れた相手の特権ですよ。贅沢すぎる!!そして踊る春臣が美しすぎる!ノーメイクで髪の毛も地毛のままなんだけど、女性の着物で襟足がぐいっと空いていて超美しい…❣️
そして目が合うドキッ☺️二人の間に流れる空気がとてもやわらかくて、目が好きって言っちゃってるんだなこれが。
二人でお酒を飲みながら昔のことを話し合ううちに、子どもの頃のあのケンカのきっかけやどうしてそうなったのか、理由が明らかになります。きちんと話し合う時間ができて本当に良かった。
好きだという気持ちが溢れ、言葉が喉につかえます。この気持ちを言ってしまったら…
うぁぁぁぁあ〜〜〜この場面の二人の表情が語るわ〜〜!すごい…目は口ほどに物を言うを絵で表現するなんて…!切ないよぉ…😢
「まことしやかに舞う花は(4話)」の全体の感想
春臣の色気 ★★★★★
春臣の健気さ ★★★★★
颯太朗の選択 ★☆☆☆☆
春臣はかわいい。マジで。健気だし美しい。さいこー。
でも一方で颯太朗くんよ…結局保身のために伯爵令嬢と婚約内定してるし…。どうなのそれ?? 破棄するよね?? 次の話で婚約破棄して春臣にちゃんと気持ち伝えるよね!?(圧)
二人の宴会のシーンは良かったよ。でもね、勝手なことを言うと、遠路はるばる会いにきてくれた春臣に踊ってもらい、自分はお酒を飲んで楽しむっていう構図がちょっとなぁ…でした。もちろん、踊りは春臣が颯太朗のために踊りたいという気持ちがあったから良いんだけど、なんというか…。
一方が一方を楽しませる構図というのが嫌かもと思っちゃいました。颯太朗もちゃんと春臣をもてなす場面がほしかった。そもそも遠くから来て疲れてるわけだし??
私がBLを好きな理由の1つは、男同士だから対等でいられるということなんよ。もちろんストーリーによっては好きな気持ちが大きい方が損な役回りになっちゃったりすることはあるかもしれないし、ポジション的に受けの方が女の役割になるのは仕方がないことだけど。
でも現実世界にあるような「女が男をもてなす」という構図をBLで男同士で見たくはないかなと…。
複雑な気持ちになりました…でも今まで避けられ続けてきた颯太朗へのご褒美と思えば良いのかも…と思ったりもします。
でも婚約内定しちゃったしなぁ〜…次回どうなるのやらですね。ではまた「まことしやかに舞う花は 5話」でお会いしましょう〜♬