オメガとして生まれ諦めながら生きてきた小国の第十三王子・イリヤ。同盟国の王子・ハーリドと政略結婚させられることが決まり後宮入りした日、不思議な少年と出会う。その彼は実は……!?
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絢爛艶美な後宮オメガバース
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「后宮のオメガ(6話)」のネタバレと感想
「后宮のオメガ 5話」の最後は、イリヤがハーリドの守りたかったもの・国と民のために立ち上がる決心をしました!さて、6話ではどのような動きがあるのでしょうか。
あれから8年
前話からいきなり8年が経過していました。もしハーリドが生きていたら、今頃は18歳の青年です😞
8年の間、ハヌではザインの独裁政治が続いていました。その結果、各地で国民による反乱が起こり反乱軍と国王軍の争いが勃発。
イリヤは前話で国と民のために立ち上がると決心してから、家と職を失った民たちのために自給自足の環境を整え、祖国で学んだ機械工学を教えました。
そのおかげで集落の全員が手に職をつけられるような技術力を手に入れたのですが、当のイリヤは自分にできることは限られている、とやるせなさそう。
自給自足の知恵、そして技術職のスキルというのは現代でも手に入れる価値のあるものだと思います。だからとても力になっていると思うんですけどね🤔
それにしても、ザインの独裁は大変なことになってます…。反乱軍に敗走した国王軍の隊長が、家族とともに自害を命じられていました。そんなことばっかりやってるとさぁ、寝首を搔かれますよ??
誰にも信頼されないし誰もついてきてくれないし、ナタシュウの王子・チェンにも国が崩壊していく様子を楽しまれているし…。
思うんだけど、こういう人って結局王になって何がしたかったの?すべての人を支配したかったの?なんのために?意味なくない?王子である時点である程度みんな自分の言うこと聞いてくれるだろうし、お金にも困らないよね。マジでなんのために王になったんだろ…w 悪人として歴史に名を刻みたかったのなら仕方ないけど。
イリヤ、戦場へ出向く
イリヤは機械工学とともに、力のない者たちでも扱えるような武器の作り方も教えました。その噂を聞きつけた反乱軍の者たちが武器を提供してほしいと訪ねてくることもあります。
しかし、イリヤの目的は戦いではなく護衛です。
国王軍と反乱軍のいさかいが、イリヤの滞在する集落のすぐ近くまで迫っていました。イリヤは見て見ぬ振りはできないと戦場へ向かうことに。
イリヤが頼りになるリーダーすぎて…かっこよ。めちゃくちゃ美人でどちらかというと中性的な雰囲気だからリーダーシップが似合わないと感じていたのに!めちゃかっこよ。
おきまりのスンッとした顔も、自分の信念を貫くイリヤをより強く魅せててかっこよ。祖国のお国柄といえど、機械工学の知見もあるのかっこよ。
オメガのリーダーかぁ…🤔 ボコされたら一瞬で倒されてしまいそうなか弱さがあるのに心の強さと思いやりの優しさと周りから信頼される大きな存在感が合わさってすごく神秘的な存在に思えてきた…。かっこよ。
ちなみに8年前のあのときから一度も発情期が来ていないとのこと。まだハーリドとは番っていなかったけど、番を失ったΩのようだと悲しそうな笑みをこぼします。
ハーリド登場!?
戦場では、武器を持たない一般人も国王軍によって惨たらしく殺害されていました。イリヤは付き人たちに生きている者を探すように命じます。
そして生存者を捜していると、イリヤは国王軍に見つかってしまいました。助けた子どもたちをタルジュに任せ、自分は囮となります。
絶体絶命のそのとき、1人の男性が…!!!
「ハーリドーーーーーッッ!!!」(私の心の叫びでありイリヤのセリフではありません)
ハーリドがタレ目のまま成長してるぅ!あんなにかわいかったのに男になっとるぅ!ハーリドらしき人物が現れ、心臓がドクンドクンと鳴り、いやまさかそんな!とコマを追うごとに核心に近づくこの瞬間、まさにイリヤと同じ気持ちでした。
うわ〜熱い展開。熱いけど泣ける。わかってた、わかってたよ。ハーリドは絶対に生きてるって。でも出てくるの楽しみにしつつもやっぱりちょっと油断してたわけさ。まだだろうって思ってたの。でもそうよね、1巻(上巻)最終話だもんね。
はぁ〜〜〜幸。
「后宮のオメガ(6話)」の全体の感想
胸熱ストーリー展開
イリヤを上司にしたい
スゥヤを部下にしたい
オメガのヒートの周期はBL作品によって異なりますが、2〜3ヶ月に一度とか数ヶ月に1度、多くて毎月、あとは運命の番に出会ったときに発生することが多いと思います。
オメガバースだとヒートがストーリーの重要なキーになりますし、后宮のオメガでは前回のヒートのときにハーリドとの距離が離れてしまったきっかけにもなりました。
しかし今回、8年もの間イリヤに発情期が来ていないことが発覚しました。オメガバースの設定どっかいったんじゃないかってくらい長い。我慢するとか薬(世界観的に薬草とか?)で対処するとかじゃなく、発情期そのものがなかったというのが…ちょっと気になります。
ハーリドとはまだ番になってなかったけれど、精神的なつながりがしっかりしていたために体にも変化があった(番を失った心と連動していた)のかなぁなんて思ったり。
そして満を持して登場した青年・ハーリド。イッケメ〜ン❣️ 久々に再開して「ドクン(発情が始まる音)」とかあったりするのかな?? 毎話次の展開が気になってしまうなんて素晴らしい作品なんだ!
では次回から下巻!后宮のオメガ 7話の感想でお会いしましょ〜♬