オメガとして生まれ諦めながら生きてきた小国の第十三王子・イリヤ。同盟国の王子・ハーリドと政略結婚させられることが決まり後宮入りした日、不思議な少年と出会う。その彼は実は……!?
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絢爛艶美な後宮オメガバース
こちらは「后宮のオメガ 上巻 2話」の感想です。「后宮のオメガまとめ」をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。
「后宮のオメガ(2話)」のネタバレと感想
毎日のようにイリヤを訪問する王ハーリド
最初はかしこまる”フリ”をしていたイリヤも、ハーリドに「好きに振る舞え」と言われ、自分らしく振舞います。それはまるで兄のようであったり、ときに少し意地悪で子どものようであったりします。
ハーリドもイリヤに心を開いており、ゲームをしたりお話をするためだけに毎日イリヤを訪れていました。
二人は番になる運命ですが、ハーリドがまだ18歳に満たないこともあり、健全な関係です☺️
1話では比較的無表情だったハーリドも、2話に入ってからイリヤと過ごしている間はいろいろな表情を見せてくれるようになりました。子どもらしくてとてもかわいいです。やはり王としての役割を全うするため、その重圧に耐えるため、普段は気を張っているのでしょう。
子どもが一国を背負うというのは想像できないほどの負担だと思います。そんな日々の中、イリヤというお兄さん兼友達のような対等な存在が、ハーリドにとっての救いになるのは想像に容易いです。
ハーリドのつり眉タレ目がかわいいんですよ〜❣️
技術者イリヤ
ハーリドがイリヤのことを気に入っていることは誰の目にも明らかです。ではイリヤはハーリドをどう思っているのでしょうか?
まだ子ども、誠実で賢く善良な人間……。
最も近寄りたくない人間であると述べています。
まーだそんなこと言ってもう!まぁイリヤはひねくれ系男子だからね。ハーリドのようなまっすぐな人間が眩しすぎるのでしょう。スゥヤの言っていた「ハーリド王は太陽のような人」という意味が理解できます。
そんなイリヤですが、技術者の多い母国で基本的な技術力を取得する教育を受けており、彼自身も「時計」を作れる技術力があるといいます。
あんな細かい部品がたくさんの時計を…✨ハーリドも驚いています。ハーリドは自分に時計を作ってくれと頼みました。
またイリヤとハーリドの間では、お互いの国の価値観が大きく異なることによって互いの主張を理解できない面も多々あるようです。異なる価値観に触れるというのは、新たな気づきの瞬間でもありますが、価値観が違いすぎて別れるカップルの気持ちがわかりすぎる私。どこまでお互いに歩み寄れるのかがポイントだよな〜なんて思いました。
発情、そして二人の距離が…
おませなハーリドくん。イリヤのことを人として好きなのはもちろんですが、将来の伴侶としてイリヤのことをちゃんと好きなんだなとわかる描写があります。
かわいい。照れ顔かわいい。
そしてハーリドに対してお兄さんスマイルのイリヤ尊い。そう、なんやかんやでイリヤはハーリドに優しいの。
そんな中、抑制剤を飲んでいるにも関わらず、ハーリドが近くにいる状態でイリヤは発情してしまいました!
オメガバースにおける突発的な発情といえば、「運命の番が近くにいるとき」。
でも、イリヤとハーリドはこれまでたくさんの時間を一緒に過ごしています。
では普段と違う点は何か??
うーん🤔
実はこの直前に、ハーリドはイリヤに対してとある行動を起こそうとしていたんです。それが引き金になったのかな?ハーリドの気持ちに変化が起こってそれが影響した?
イリヤは発情した自分の姿をハーリドに見せてしまったことを悔やみます…。
番になる運命といえど、やっぱり相手はまだ子どもですし罪悪感が半端ないですよね。だけどイリヤはそれよりも、情けない姿の自分を見せたくなかったという気持ちなのかな。
「后宮のオメガ(2話)」の全体の感想
展開が気になる
キャラクターの魅力
攻めの安室透度
虎のタルジュがかわいい❣️ ネコ好きとしてはたまらんです。
前回、イリヤは雪国出身で嫁ぎ先のハーリドの国は東南アジアのような雰囲気とお話ししました。今回、タルジュが出てきたことでその名前の意味を調べて見たところ…
タルジュ – アラビア語 – 意味:氷
イリヤ – ロシア語 – 人名
ハーリド – アラビア語 – 意味:不朽の、永遠の
であることがわかりました!おぉ〜😳 アラビアかぁ。たしかに服装がそれっぽい。
イリヤという名前はスラブ語の人名という情報もあったのでどちらが正しい情報かは不明ですが、雪国出身なので勝手にロシアだと思うことにします。
今回、イリヤがハーリドの前で発情してしまったことが物語のブレークポイントになりました。今まで大人と子どもとして良い関係を築けていただけに、これからの二人がどのような関係に変化していくのか気になります。もちろん最終的には番になる運命なんだけども。その前ね!
ではまた3話でお会いしましょ〜♬