大学生の黒田美樹(ミキ)は、過去に無理やりカラー[首輪]をつけられ、Domを拒絶するようになったSub。
「こんな性もDomも大嫌いなのに…」
そう頭では否定していても本能は支配を求め続け、溢れる熱を官能小説で満たしていた。
ある日、ベビーシッターに訪れた先でDomである森屋と出会ったミキ。
警戒しながらも仕事を終え帰ろうとしたところ、リビングの本棚で例の小説の未発表作品を偶然見つける。
思わず夢中で読みふけっていると、昂ぶった下半身を森屋に気づかれてしまって…!?
【第二性】と呼ばれる主従関係が存在する世界で芽生える、幸せと愛にあふれたDom/SubユニバースBL。圧力での支配じゃなくて、アナタの優しい支配=“愛”が欲しい…。
笠倉出版社
「カラーにくちづけ(8話)」のネタバレと感想
私が Dom/Subユニバース を大好きになったきっかけの作品です。
Dom/Subユニバースの世界設定についてはこちらをご参照ください。
気持ちがこもった最高のエッチ
エッチシーンは14ページしっかりとねっとりと描かれています(感謝🙏)
森屋先生のセリフひとつひとつが思いやりに溢れてるし、ミキはめちゃめちゃ感度が高いしとてもいいエッチでした。
ひとコマひとコマ語り尽くしたいところですがそうもいかないのでいくつか厳選します!
傷跡にキス
首輪、そして縛られた腕についた傷跡に森屋さんが口づけをするシーンです。すっっっごくエロい。
エロが飽和状態のBL界において、傷跡にキスをするだけでこんなに満たされるシーンになるなんて…。ミキを慈しむ森屋さんの心がこもったくちづけ…最高です。
ミキをベッドに置くシーン
その前のミキを軽く持ち上げて運ぶシーンもね、いいんですけどね、私はミキをベッドに「フワッ」と置くこのひとコマが大好きです!「トスッ」とかましてや「ドスッ」じゃないんですよ〜〜〜。
攻めが受けを大事にしているのが伝わる描写大好き!!(男同士なので多少強引であまりお互いに気を遣わないカップリングも大好きですよ?)
森屋さんがコマンドを使うシーン
これはもう言わずともなんですが…。ここの何がイイって、森屋さんが初めてミキに「ダメ」をしたシーンなんです。いつも「いい子いい子」してくれる森屋さんのちょっと意地悪な「ダメ」がイイんです。
森屋さんって意地悪1:甘やかし9だよね。最高。
「入れるよ」
「入れるよ」っていうセリフの後に入れられるのは98%がおちんです。でも森屋先生の場合は違います。
指!
まず指を1本入れるときにちゃんと言ってくれるの。もぅほんとに何?素晴らしすぎるだろ。体の中に物を入れるのはね、危ないし怖いんですよ。それが女性の体のように、受け入れるための器官であっても同じ。
そこを気遣える男性、いる?指だからって当たり前のように入れてない?本当に森屋先生のセックスは義務教育で取り入れるべきお手本セックスだわ。これをベースにしてそこから各自アレンジでお願いしたい。
指を抜くシーン
指を抜くときに感じちゃうミキがかわいい…。ミキくん素直にめちゃくちゃ喘ぐのかわいすぎ。
これは攻め冥利に尽きますわ。
はぁ〜〜☺️みなさまのお気に入りのシーンはどれですか???
あ!あと普段は隠れているミキの右目がガッツリお目見えするのもこのエッチシーンのいいところです!目にキス!目にキスをしてえ〜〜!(タイトル変わるやつ)
久しぶりの天使しーちゃん
かわいいなぁ〜。ずっとミキに会えなかったことを拗ねてめちゃくちゃ甘えるしーちゃんかわいすぎます❣️
ストーリーの途中でしーちゃんのママが出てきたりするのかと思っていましたが、最後までそれはなく、しーちゃんはただただ森屋さんとミキの距離を近づけるためだけに存在する天使でした。将来はイケメンな恋人を連れてきて森屋さんを困惑させてほしいしミキを心配させてほしいです。
そしてクライマックスのカラーを贈るシーン。森屋さんがちょっと緊張しているのがかわいいです☺️
はっぴーえんど〜❣️
「カラーにくちづけ(8話)」の全体の感想
エッチシーンの満足度
ストーリーのエンディング
全体の満足度
ついに終わってしまいました「カラーにくちづけ 第8話」でした。
最後、仁川さんは毎日羽賀くんのことをケアしており、羽賀くんも自分の性と向き合うために心の休憩と準備をしているとのことでした。
羽賀は正直ミキにとって恐ろしい存在でしたが、彼の過去は想像以上のトラウマものです。ミキとの関わり方は間違えていたけれど、彼もまた救いの手が必要な被害者だったのです。
これからは仁川さんが様子を見守ってくれるみたいだし一安心です。
はぁ〜〜☺️ 完全燃焼じゃ〜〜。素晴らしい作品に出会ってしまうと、それに満足して他の作品をしばらく読まなくなる傾向にあるあてくし。まだこの作品の世界に浸っていたいというか、他の作品で上書きしたくないというか…。
それくらい大満足しました。この素晴らしい作品を世に生み出してくださったOOY先生、制作に関わられた方々、宣伝に関わられた方々、本当にありがとうございました