Dom/Subユニバースってなに?
Dom/Subユニバースとは、海外の二次創作から生まれた特殊設定の総称です。男女の他にDom性/Sub性という第二性が存在し、DomとSub双方の間にはダイナミクスと呼ばれる力量関係が存在します。オメガバースと同じく、作品ごとにオリジナルの解釈や設定が可能であり、汎用性が高いのが特徴です。
したがってこちらでご紹介する内容は、作品によっては該当しない設定が含まれる可能性があります。
ダイナミクスとは
dynamicsは、物理における力学・動力学を意味します。Dom/Subユニバースにおけるダイナミクスも、第二性の有無によって存在する人と人との互いの力関係、また第二性そのものを指し示します。
第二性の有無は、二次成長期に受けるダイナミクス適性検査で診断されます。
一番多いのがNormalと呼ばれる人々。彼らはDom性もSub性も持ち合わせていませんが、成長過程においてのちにDom性やSub性が発現する場合もあります。
Dom性とSub性はNormalに比べると少ない割合で、その中にもランクがあります。ランクが高いほど欲求が強かったり、力が強いなどの特徴があります。
Dom
SMにおけるSの立ち位置です。Subを「支配したい」という欲求があります。「Dom」の語源は英語のdominantです。
他にもSubに対して次のような欲求を持っています。
- 甘やかしてあげたい
- 守りたい
- 頼られたい
- 信頼されたい
- お仕置きしたい
- 褒めてあげたい
Sub
SMにおけるMの立ち位置です。Domに「支配されたい」という欲求があります。語源はsubmissiveです。
SubがDomに対して持つ欲求には他にも次のものがあります。
- 甘やかされたい
- 命令されたい
- 尽くしたい
- 信頼したい
- お仕置きされたい
- 褒められたい
Switch
DomとSubの両方の特徴を持った性です。状況や相手、本人の意思などによってDomとSubの特徴が入れ替わります。第二性の中でも極めて数が少ないです。
特別なコミュニケーション
DomとSubとの間における特別なコミュニケーションは、コマンド(命令)を使用したプレイと呼ばれるものです。プレイで使用されるコマンドはパートナーや互いの関係性によって異なり、「Come(おいで)」のような軽いものから「Present(見せて)」といった体の局部を相手に晒すような性的なものまで多岐に渡ります。
Domが命令をし、Subが従い、Domが褒める。この一連の流れによってお互いの欲求を満たします。多くの場合、Domの命令はSubにとって絶対であるため、双方の信頼関係がもっとも重要なポイントになります。
セーフワード
Domのコマンドや行動がSubの許容範囲を超えてしまわないように、事前に決めておく言葉です。Subがセーフワードを口にしたら、Domはそれ以上の行為ができなくなります。セーフワードを使うとお互いのメンタルに負荷がかかるため、使わなくてもいいようなプレイが望ましいです。
サブスペース
Subが完全にDomを受け入れてコントロールされている状態です。身体がふわふわと浮いているような感覚になり、幸せを感じるホルモンが分泌され、脳内が多幸感に包まれます。
サブドロップ
Subの緊張感や不安が極限まで高まり、混乱状態に陥ることを指します。症状としては過呼吸になったり、失語、体の硬直、冷や汗、めまいといったものがあります。
グレア
Domの強いオーラを指します。グレアによって他のDomを威嚇したり、Subを恐怖に陥れることができます。グレアの強さはDomのランクに比例します。
パートナー
DomとSubが正式なパートナーを作り、定期的なプレイで互いの欲求を満たせる状態であれば、精神的にも肉体的にも安定します。
Domは正式なパートナーの証として、Subにカラー(首輪)を贈ります。当人同士がカラーであると認識していれば、アンクレットやリングなど他のものでも代用できます。
パートナーの重要性
欲求の強さには個人差がありますが、欲求が満たされない状態が続くと自律神経の乱れや体調不良に陥ります。
処方された薬を服用することもできますが、副作用があったり耐性ができてしまうため、相性のいいパートナーを探して定期的に欲求を発散させることが望ましいとされています。